医療法人・その他法人の「事業承継・M&A・設立」「補助金・助成金」の活用|行政書士オフィスMIRAIへ

Blog

お知らせ・ブログ

負動産を活動産へ|相続ではなく、未来を引き継ぐリゾートマンション終活

「負動産」という言葉を耳にする機会が増えました。相続した実家や空き家、利用しなくなったリゾートマンションなど、維持費や管理費ばかりがかかり、子どもたちに負担を残してしまう不動産を指します。

しかし、私はリゾートマンションを「負動産」で終わらせる必要はないと考えています。適切な管理と活用、そして将来を見据えた準備によって、次の世代へ価値を引き継ぐ「活動産」に変えることは十分可能です。そのためには、一人ひとりの終活だけではなく、マンション全体の未来も考える必要があります。

活動産とは何か

私は、「活動産」を単に資産価値の高い不動産とは考えていません。活動産とは、人が集まり、建物が維持され、地域に新しい価値を生み出し続ける資産です。その実現には、個人(所有者)、マンション(管理組合)、地域という三つの視点が必要になります。この三つが連携して初めて、「活動産」になります。

① マンション全体を活動産にする:管理組合改革

リゾートマンションの資産価値は、建物や立地だけでは決まりません。管理の質が大きく影響します。現在、多くのマンションでは、理事の高齢化、理事のなり手不足、将来より現状維持を優先する運営、修繕積立金不足、建物の長寿命化への関心不足などの課題を抱えています。これらを改善できるかどうかが、20年後、30年後の資産価値を左右します。

私は、管理組合にも「終活」が必要な時代になったと考えています。今だけではなく、次世代へ何を残すか。その視点で管理組合を運営することが、これからのリゾートマンションには求められます。

管理組合法人という選択

管理組合には法人化という制度があります。法人化することで、契約行為が円滑になる、資産管理が明確になる、将来的な事業展開の可能性が広がるなどのメリットがあります。すべてのマンションに必要とは限りませんが、長期的な視点でマンションを運営するための選択肢の一つとして検討する価値があります。

管理組合による収益事業

今後は、管理費や修繕積立金だけに頼る運営には限界がくるかもしれません。そこで重要になるのが、新たな収益源の検討です。例えば、駐車場の有効活用、EV充電設備の設置、通信基地局の設置、ゲストルームの活用、屋上や空きスペースの有効利用など、マンションの特性によって様々な可能性があります。収益を得ること自体が目的ではありません。将来にわたり建物を維持し、住民の負担を軽減するための仕組みづくりが重要なのです。

② 一人ひとりの資産を活動産にする

マンション全体だけではなく、一人ひとりの住戸にも様々な可能性があります。例えば、売却する、賃貸住宅として活用する、二拠点生活の拠点にする、ワーケーション利用、子どもや孫世代が利用する、定年後の住み替え先として活用するなどです。「使わないから売る」という考え方だけではなく、「どう活かすか」という発想が、活動産への第一歩です。

活動産は地域も元気にする

リゾートマンションは、一部屋だけで存在しているわけではありません。一棟のマンションが元気になれば、地域に人が集まり、商店街が活気づき、新しい移住者が増え、地域経済も元気になります。マンションの再生は、地域の再生にもつながります。私は、この流れを熱海から全国へ広げていきたいと考えています。

相続ではなく、未来を引き継ぐ

相続とは、財産を引き継ぐことです。しかし、本当に引き継ぎたいものは、それだけでしょうか。私は、安心して住める建物、健全に運営される管理組合、地域とのつながり、次世代へ誇れる資産、これらすべてを未来へ引き継ぐことが、本当の意味でのリゾートマンション終活だと思っています。

だから私は、「人・建物・管理組合」を次世代へ引き継ぐための総合的な準備を「リゾートマンション終活」と呼んでいます。

おわりに

私は、リゾートマンションを「負動産」と呼ぶ社会を変えたいと思っています。適切な管理が行われ、人が集い、地域とともに成長するマンションは、決して負担ではありません。それは、人をつなぎ、地域をつなぎ、未来をつなぐ「活動産」です。相続ではなく、未来を引き継ぐ。その新しい考え方を、熱海から全国へ発信していきたいと思います。

私からの提言

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。この記事は、法律や制度を解説することだけを目的に書いたものではありません。私自身、熱海のリゾートマンションに住み、一人の区分所有者として、「20年後、30年後、このマンションを子どもたちに安心して引き継げるだろうか」と考え続けています。その中で感じたことを、「リゾートマンション終活」という考え方としてまとめました。

もちろん、すべてのマンションに当てはまるとは限りません。「理想論ではないか」「現実には難しい」そう思われる方もいらっしゃるでしょう。それでも私は、未来を考えなければ、未来は変えられないと思っています。管理組合が少しずつ変わること。区分所有者が将来に関心を持つこと。そして、一人でも多くの方が「次の世代へ何を残したいのか」を考えること。その積み重ねが、リゾートマンションを「負動産」ではなく、「活動産」へ変えていくと信じています。この記事が、そのきっかけになれば幸いです。

関連記事

行政書士オフィスMIRAI

相続・遺言のご相談は、まとめてお任せください

相続手続き 遺言書作成 家族信託 生前対策 不動産相続 相続放棄 リゾートマンション相続

まで、ワンストップでサポートしています。

スマホでかんたんご登録

LINE登録用QRコード

こちらからQRコードをお読みいただき、ご登録ください。
ご連絡をお待ちしています!

スマホ登録が苦手な方はこちらへ

行政書士オフィスMIRAI

代表 大須賀玲子

TEL / FAX 0557-48-7311 携帯 090-4001-3797
TOP > blog > リゾートマンション終活 > 負動産を活動産へ|相続ではなく、未来を引き継ぐリゾートマンション終活
お知らせ・ブログ一覧を見る
HPで『お問い合わせ』

アーカイブ

HPで『お問い合わせ』

アーカイブ